ケイティ闘病日記

4/8にケイティの四十九日を迎え、プランターにお花を植えました。
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闘病日記を書こう書こうと思いつつだいぶ経ってしまいましたが、
ようやくまとめられそうなのでアップします。
去年の夏からのお話なので、かなり長いですが…。

★2012年7月
ケイティの水分過多便が続いたので、当時かかりつけだったK病院へ。
消化不良と、少し糞にカビが出ているとのことでお薬をもらいました。

あと、少し空気を飲み込むクセがあると言われました。
これは当時から??でした。
インターネットで調べても事例がないし…。
でも鳥専門病院の先生が言うのだから、
そういうこともあるのかな、と思っていました。

★2012年9月
8月は糞の状態も悪くなく、元気もあるし
とにかく食欲はあったので大丈夫と思っていました。

が、9月下旬に朝の放鳥中、大量に吐いたので病院へ。
カビの菌糸が相当増えていたようで、注射3本と抗菌剤をもらい、
翌日も様子を見せてください、とのことでしばらく通院。

毎日のように注射とお薬で頑張るものの、
吐き気が止まらず、そのうも膨らんできたので、
一度入院させることに。

★2012年10月
9月の終わりから10月の頭にかけて1週間入院。
費用は7万ほどかかりました…。

命には代えられないとはいえ、正直この出費はかなり痛かったです…。
でも退院時にはカビもなくなって、目の輝き、羽つやも戻ってきたので
ひと安心。

全快ではないものの、しばらく調子は良かったです。
そのうの膨らみはまだあったので、
消化不良改善のお薬だけは続けていました。

★2012年11月
また吐いてしまうことがあったので、
そのう検査・糞検査をしてもらいましたが
カビや悪さをする菌はナシ。

ただ消化不良は続いているので、あまりガツガツ食べさせないように
朝昼晩と小分けにして、少しづつ食べてもらうしかないと言われました。

その後もしばらくK病院へ通院。

★2012年12月
状態は全く良くならず、そのうの膨らみはひかないし、
吐き気も何度か出て、どうしたらいいのか毎日思い悩んでいました。

食欲だけはずっとあって、
食べたいのに吐いてしまうのが本当にかわいそうだった。

別の病院に行った方がいいのか、でも鳥専門の病院だし、
本院(通っていたところは分院)には鳥用のCTもあるくらいだし…
でも空気を飲み込むクセとか、先生が変わると(大体2人交代)
言うことが若干違っていたりするのがひっかかっていました。

あとは正直、娘をベビーカーで連れて公共の交通機関で通うのに、
その病院の場所以外なかなか難しかったのもあります。

旦那さんが休みの時に車で送ってもらえたとしても、
毎回送ってもらうことはできない。
通うことを考えたら…と悶々。

その病院の本院で精密検査を受けたら
現状は打破できるかもしれない、
と精密検査入院の詳しい話を聞いて帰ったその日。

旦那さんのバンド仲間もオカメを飼っているので
K病院に精密検査を受けに行くと旦那さんが話したら、
実はとある掲示板でかなり評判が悪いとのこと。

さすがに病院名ズバリは書いていないものの、
W(地名)とI(地名)にある鳥専門の病院とすぐ分かるものだった…。

病院というのはとかく恨みを買いやすいものだし、
その掲示板自体がどうかと思うし(個人的に好きじゃない)
本院は行ったことがないから分からないけれど
とりあえず分院の方では先生も看護師さんも女の人で
注射も痛いね、ごめんね、よくがんばったね、と、
やさしく接してくれていたので、信じていました。

ただ、今思えば事細かな説明ではなかったし、
とにかく空気を飲み込むクセというのがひっかかっていたので
精密検査でまた大きな出費をする前に
別の病院に行ってみることにしました。

その旦那さんの友人も行ったことがあるというA病院へ。
有名な病院から独立した先生で、
インコの本でも見かける
個人ブログなどでも評判の良い病院。

実際、行ったその日にレントゲンを撮ってもらい、
そのうも糞も今こういう状態です、と
モニターに映して細かく説明をしてくれました。

でも原因まではハッキリしない、
どこかが閉塞していると考えられるが
これだけそのうにご飯が溜まっていると
バリウムを飲んでも流れないし、
食べても結局吸収していかないから
そのうのご飯を減らしていくようにしましょう、と。

具体的に食事何g、水は今まで制限していたなら
一度フリーにして様子をみましょう、
体重はこの子の場合何gまでは大丈夫です、と
初めて具体的な数字を出してもらった。

でも、ここでも前の病院でも
これはずっと付き合っていく病気かもしれません、とは
言われました。

状態は変わらないものの状況は変わった、と思い、
こちらに通院することにしました。

2回目、まだそのうに溜まってはいるが
少しご飯を吸い上げバリウム検査をすることに。
(先生はお勧めはしませんでしたが、
できるなら、と私からお願いしました)

結果、そのうで(バリウムが)薄まっていて
やはりよく分からない、とのこと…。

もうとにかくそのうに溜まっている分を何とかするしかないと、
この子が踏ん張っていられるラインの
これだけの食事量でやってみましょう。
もし(そのやり方が)怖いのであればお預かりして私がやります、と
先生に言われましたが、
その時は自分で管理することに決めました。

食欲だけはあるので、制限をするとご飯がなくなった時の
呼び鳴きがハンパなかった…。

これだけ元気に鳴くなら大丈夫じゃないかって思うくらい
ご飯ないぞう!ちょっと!おーい!!
ピーヤピーヤめっちゃ鳴かれてました…。

でも吐くのも体力的に辛いだろうと思い、
頑張ってね、ごめんね、と制限。

ちなみに粒のままのペレットだと
その形状が分かるくらいのものを吐いていたので
ミキサーで粉々にしたものをあげていました。

★2013年1月
吐き気はなくなったものの、そのうの膨らみはさほど変わらず。
このままそのうの中身をなくしていくため、ご飯と水のコントロール、
お薬は不安であれば出しますが、どうしますか?と言われたので
ペレットを粉々にしたおかげもあってか吐き気もなくなったし、
お薬をあげなくて済むならその方が私にもケイティにも
負担にならないので、もらいませんでした。

が、数日後また微量に吐いてしまい…
診察は1週間後だったので、電話で相談したところ
お薬が残っているならそのお薬と、
水も増やして前と同じに戻しましょう、とのこと。

お薬のせいかお水のせいか分からないが、
それ以降は吐くことはなく、とにかく吐くということに
恐怖を覚えていたので、吐かないことがいいと思っていました。

でも、今までどんなに投薬していても手に乗ってくれていたのに、
だんだん乗ってくれなくなり、
放鳥は控えていたのでしばらく飛ばせていなかったけれど、
ふいに飛び出してしまった時…

全然飛び上がれない。
低空飛行で落ちるように床へ。

ご飯を制限しているからしょうがないとはいえ、
1ヶ月前までは普通に飛べていたのに、と愕然。

でも消化されなければ食べても吐くだけだし、
水を飲みすぎれば水分過多になるし…

ここは先生を信じてまた入院?
どうしてあげたらいいのか本当に分からなくなっていました。
最悪の事態も予想していたし、
毎晩のように夢でうなされたりもしていました。

もっと早く病院を変えるなりをしてれば違ったかも、と
本当に申し訳なくて、ケイティを譲っていただいた
ブリーダーさんに現状を連絡。

もし改善が期待できないのであれば
最後まで私と一緒の方が良いのではないか、
M(地名)にかかりつけのC病院があり、
そこは無理な入院や手術を勧めない、
もし時間があれば行ってみてください、とのこと。

Mなら行けないこともない、でもまた病院を変えるのは
いろんな意味で勇気が入る。

ここの私の判断で、ケイティの運命は決まる。

でも、もし万が一のとき、
お腹が空いたままなんて…
どう考えてもかわいそうだ…。
それに、食欲があるっていうことに
何か理由があるはず、とも。

そしてまたA病院に診察の日。

入院するとなったら1週間とのこと。
ご飯を減らしてそんなに持たないと思い、
先生には申し訳ないけれど
ブリーダーさんに紹介していただいた病院で
一度診ていただきます、すみません、と
飲んでも害のない消化不良改善剤などお薬だけいただき、
その足で紹介していただいたC病院に電話をして行きました。

電話ではかなりそっけない感じだったので
ちょっとドキドキ…

外観は事前にインターネットで写真を見たものの
(病院自体のホームページはなし)
よく言えばジブリに出てきそうな昭和な佇まい。
正直に言えば地震きたら大丈夫かな…という…(笑)

でも実際診てもらうと本当に長年の勘と経験、
何より鳥に対する愛情があふれている先生でした。

そして、触っただけなのに
これはそのうの問題だけではなく、
気嚢破裂による皮下気腫でしょう、と。
(やっとここで最初のK病院の空気を飲むクセの意味が分かった!)

カビやいろんな要素はあっただろうけど、
今現在この膨らみは空気。
まさにゴム風船のようなもの。

経過が長いのでやはり完治は難しい、
でも吐いても下痢しても食べなければどんどん痩せていくだけ、
鳥の体の構造からいって食べなければ治っていくものも治らない。
シードだってあげていい、食べさせていい。

お薬は保定して直接あげるのはやはり(鳥に)負担になる、
この子の場合圧迫されるのもよくない、
飲み水に混ぜるものを出します、と…。

何かもう今までごめんね治すためだからね、って
思いながらしていたことを
しなくていい、しない方法があるっていうだけで
泣きそうになりました。

治すために、良くなってもらうために、って
思ってやってきたとはいえ、
今までは「これで本当に幸せだろうか」
ずっとひっかかっていたのです。

やっとケイティに無理をさせなくていい方法が見つかった…!
治っても治らなくても、絶対この方法が良いと思いました。

毎週C病院に通うようになってから、吐くことはなくなりました。
そのうの膨らみはそのままだったけれど、
普通にご飯を食べても吐かず、お薬も飲み水に混ぜるものだったので
ケイティに負担がかからなくなって本当に良かったと思いました。

この後私の祖父が亡くなるその日まで、
吐くこともなく、現状維持でした。
そして最期の一週間の記事に繋がります。

最期、病院でなく、家でお留守番している時でなく、
私が寝ている時でなく、
苦しまずウトウトと眠るようなケイティを
なでて看取れたのは良かったと思います。

最期の最期に関しては後悔はないし、
私にできることをしてあげたと。

だから思い出しても辛い、より
可愛かったな、大好きだったな、と
心が温かくなるんです。

それもこれもお世話になった病院の先生、
ブリーダーさん、以前通っていた病院から
転院することを決意させてくれた旦那さんの友人、
祖父の通夜などの間預かってくれたバードホテルの方、
いろいろな人の協力のおかげです。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

病院名などは敢えて伏せました。
大事なのは病院や先生ではなく、
自分の意思ということを言いたかったからです。

お世話になっている先生だとしても、
1年間のうち何日かしか愛鳥を見ていません。
365日、常に傍にいるのは一緒に住んでいる自分だけ。

結局は自分がどうしてあげるか決めなくてはならない。

病院や獣医は神様ではない。

と、今回のことで痛感しました。

考えたくはありませんが、
いつか来るガガの最期もできるだけのことはして、
なるべく苦しまずに済むよう
判断を誤らないようにしたいです。

長々と取り留めのない記事に
お付き合いいただきありがとうございました。

皆様の愛鳥さんが一日も長く、元気に過ごせますように。

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